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「涅槃姫みどろ」厄の25(単行本4巻第弐拾九夜) 「降霊会」
洋館に集う二組の夫婦。兄弟でいがみあう彼らは遺産をめぐり骨肉の争いをくりひろげており、降霊会で決着をつけようとしていた。
そこに招待されたのは、高名な霊媒師こと怨田先生と、その助手として・・・。
例によって厄いところにみどろ在り。今週はシスター姿で登場だ!以前披露した仏教の尼僧姿以上に怪しいぞ!
ところで、私はみどろさんの魔術は密教系だと思っていたのですが、どうも宗旨にこだわりはないみたいですね。とゆうか左目の邪眼発動か入滅堂の厄グッズでたいがいのことはできてしまうみたいなんで、すでに魔術考察ってあんまり意味なさそうですね。
さて、降霊会を進行すべく、みどろさんは怨田先生の指示に従い、てきぱきと準備をすすめていきます。
その間、いがみあう兄弟を怨田先生は「降霊はもっとも公正な解決方法かもしれません」となだめます。
ンなワケねぇだろ!
コナン・ドイル氏の生きていた頃のイギリスならイザ知らず、この平成の日本でそんなこと真に受けるやつがいるか!(ドイル氏は本当に信じてたらしいです)
そう思いつつ読んでいると、怨田先生は兄のほうに目配せをします。どうやらこの二人は事前に申し合わせていたようです。まさに出来レース。まるで亀d・・・いや、なんでもありません。
そしていよいよ、降霊会がはじまります。怨田先生が超テキトーな呪文を唱えると、ガタガタとラップ音が聞こえてきます。
しかし、これは陰でみどろさんが家具を動かす音でした。みどろさん、結構ノリノリです。
一方、弟のほうも兄が霊媒師とグルなのは予想済みらしく、デジタル合成で自分に有利な遺言をすでに捏造済みです。
まさに狐と狸の化かしあい。人の業と欲の交錯する非常に厄いシチュエーションです。
「厄いわね」
どこからともなく聞こえてくる、みどろさんの決めゼリフ。
驚く一同。しかし、怨田先生はかまわず続けます。
「うおおお!降りたまえ」
ころあい良し、と仕込んだ音声を再生しようとする、弟。しかし、スピーカーは無反応。
一方、みどろさんが担当しているはずのラップ音もガタガタからバジバジと異様な音に変化します。
これには怨田先生もびっくりだ。
そして、唐突に動き出すタンス。おお、これぞポルターガイスト現象。
「なにー、しっているのかー」ネタはもうやりません。飽きたから。
とにかくマジモンの霊現象に驚く怨田先生。
「じょ、助手はなにをしている!」
振り向くとそこには、白目をむき出しにし、口から煙を吐くみどろさんがいたのでした。
え〜く〜そ〜し〜す〜と〜じゃなくて、え〜く〜と〜ぷ〜ら〜ず〜む〜(楳図かずお先生ご本人ををイメージしながら読んでください。)
「本当の降霊だ。」思わず叫ぶ怨田先生。ばらしていいのか?
そして、煙は呼び出した故人の姿を形づくり、始まるのは阿鼻叫喚の皆殺しショー。
兄弟の罪を暴きつつ、兄弟夫婦を容赦なく殺していく霊体。
殺戮の終わったあと、霊体は炎となって消え、屋敷は炎上。とり残される怨田先生。多分焼死。
そして、ちゃっかり一人だけ逃げ出していたみどろさんは、炎上する屋敷を見上げながら「ふふふ、久々の絶景ね」とつぶやくのでした。
とゆうわけで、今回はホラーの定番パターンをなぞったとゆうかんじで、あまりみどろさんらしさは出てなかったように思います。しいてゆうならギャグにしかみえない惨殺シーンとかかな?
冒頭もサスペンスホラーの定番とゆう感じで、なんかこうデジャヴを感じてしまいました。
てゆうか、スタンドバトルマンガになる前の「ゾンビ屋れい子」ってこんな感じのはじまり方じゃなかったっけ?
とゆうことは、今週のエピソードはみどろさんの乳がどんどんデカくなっていく前触れに違いありません!
ンなワケねぇだろ!