「サイカチ」とはカブト虫やクワガタ虫などの大小2本の角を持つ虫の総称である。
 本作の主人公小笠原真夏はクワガタ相撲に熱中する小学5年生。好きが高じて自分から卵からブリードしてしまうような、どこにでもいるクワガタ馬鹿だ!
 毎日クワガタ相撲に興じる真夏だが、隣町の少年とのクワガタ相撲で負けてしまう。隣町では、クワガタ相撲で負けた場合、そのクワガタをとられてしまうとゆうルールがあり、パートナーである力丸を取られてしまう。 
 大事な相棒を取りもどすべく、新しいパートナーを求め山に昆虫採集に向かう真夏だが、そこで昆虫について多くの知識を持つ女子高生榎稲穂にであう。
 彼女のアドバイスに従い、意外の方法(本当に意外な方法だ)で勝利を収め、無事力丸を取り戻した真夏は彼女にむりやり弟子入りする。
 こうして真夏の長い夏が始まる・・・はずだったんだがなぁ。

 えーと、残念ながら先日打ち切られてしまったのは当ブログでも書いたとおりです。秋口にはじまり、昆虫マンガの旬を前にして終わる、まさに季節の徒花といえるかもしれません。
 正直、始まったときにはいまどきムシキングのパクリ企画かよ!となめてかかってましたが、主人公の一本気なところやむしちく(ムシについての薀蓄)の豊富さ、師匠のかわいさ、もうひとつオマケに師匠のかわいさに、完全にこの作品のファンになってしまいました。
 やはり、少年がライバルとの対決や生物とのふれあいで成長していくとゆう物語は王道ですが、王道ゆえにすれたマンガ読みになってしまった自分には、逆にまぶしく感じでしまう。そんな一冊です。

 残念なことに単行本は一巻以降でる気配がないので大々的に薦める気はないのですが、こんなマンガがあったんだ、と記憶の隅にでもとどめていただければさいわいです。 

 さあ、振り向けば小さな昨日、目を開ければ無限の明日!(BY巨獣特捜ジャスピオン)
 昨日も書いたとおり「サイカチ」コンビの新作読みきり「ベクター・ケースファイル」が来月のチャンピオンREDに掲載だ!
 君も待て!俺も待つ。