json132007-10-07

 岡山県笠岡市笠岡市立竹喬美術館で開催中の近代のいわゆる美人画を集めた「三都の女」展にいってきました。写真はそのチラシ。
 展覧会の目玉の絵は、甲斐庄楠音(かいしょう・ただおと)の「横櫛」という絵で、「ぼっけえ、きょうてえ」という小説の表紙に使われていたあの怖い絵です。
 ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
 ところが、チラシにある「横櫛」をみて驚いた。なんか表情が柔和になっていて、別人みたいだ!もしかして同じタイトルで2枚あるってこと?でもなんで?
 ということがすごく気になりました。インターネットで調べればすぐ分かるかも知れないけれどもやはり実際に見に行って確認したほうが楽しいので、電車で笠岡市にGO。
 で、結論としてはやはり同じタイトルの絵が2枚あるみたいです。
 
 あまり写りはよくないですが写真は美術館で販売している図録を撮影したものです。
 左が1916年に作成されたもの、右が1918年に作成されたものです。
 図録には「1918年の第一回国展にこれに手を加えた同名作品を出品」とあるので、国展(なんだかよくわかりませんがとても権威のある賞なんだと思います)出品用に同一モチーフでアクを抑えたのかと思いました。
 とはいえ、2年でここまで画風がかわるものかと、ますます興味がわいてきたので、また機会があれば調べてみようと思います。
 

 ほかにも上村松園(近代美人画の代表的な人。美人画の展覧会ではだいたいメインにすえられる)などが展示されておりとても楽しい展覧会でした。
 ちなみに10月8日(月)までです。