■

マリア様がみてる 26 クリスクロス (コバルト文庫)

　ごきげんよう。
　いろいろ忙しくてぐずぐずしてるうちに、３冊もでてしまいましたがなんとか読み終わりました。今日から感想文をアップしていこうと思います。
　例によって、固有名詞などの説明はいたしませんので、わからない方はそういうもんかと読み飛ばしてください。
　

　「クリスクロス」
　みんなも知りたい私も知りたい「リリアンかわら版」でおなじみの新聞部主催で行われる第2回「次期薔薇さまのお宝探し大会」が去年の反省点を改善して、いよいよスタート。
　去年のイベントの模様はこちらで確認できます。
　

マリア様がみてる 5 ウァレンティーヌスの贈り物〈前編〉 (コバルト文庫)

　発売日は２０００年３月かよ。登場人物たちの時間の流れは本当にゆっくりですが、確実に成長しているように思います。

　でもイベント前のお楽しみは、学校のあちこちで繰り広げられる、女の子同士のバレンタインギフトの受け渡し。どこまでＬＩＫＥでどこからＬＯＶＥか？それが問題だ。
　ところで、桂さんが久々に登場したので驚きました。
　単に出番がないというだけで、学校には在学してるんですけどね。

　で、本編の見所としては、前巻でこじれた祐巳さんと瞳子ちゃんの仲を心配した祥子さまが、瞳子ちゃんを宝探しに参加するよう挑発するところでしょうか？
　とりあえず二人の共通認識としては「祐巳は天然だからおそろしい」ということで、異存はないですね。実際、下手に計算高い人よりも天然の人のほうがよっぽどおそろしいです。
　
　
　さて、宝探し大会では、微妙に忘れていたキャラちさとさんが２年連続で黄色いカードをゲットするという快挙を成し遂げます。ウケ狙いでもすごい！
　基本的に犬猿の仲である由乃さんとのデートというのはすごく怖いことになりそうですが。
　一方、薔薇の館ではアームチェアデティクティブよろしく、集まってきた情報と祐巳さんの挙動だけで白いカードと赤いカードの場所を推理する祥子さま。彼女の灰色の脳細胞が活動をはじめ、赤いカードの場所を指摘した瞬間に瞳子ちゃん登場。
　掟破りの逆仏契りで、薔薇の館は大騒然。次巻に続く。

　「地図散歩」　
　「クリスクロス」よりもちょっとだけ時間は遡り、カードの隠し場所について３人の次期薔薇さまがあれこれ検討する話。
　「クリスクロス」内での乃梨子ちゃんの唐突な行動の理由がわかります。
　あれだけのやりとりで、行動を起こす乃梨子ちゃんの推理力と行動力に感心しました。