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涅槃姫みどろ 厄の46 「再会」
廃校の決まった小学校の同窓会に当然のように紛れ込んでるみどろさん。
「あの暗い感じの女はたしか・・・みどろさんだっけ?」
「そうだっけ、ああいたね!」
なんていわれてます。
校内を散策し昔を懐かしむ元六年二組一同は思い出の記念講堂までやってきます。
思い出されるのは学芸会で演じた「走れメロス」。
そして、「木の役」を演じた高杉伸太郎君のこと。
日ごろから影の薄い伸太郎君はピクリとも動かずにまさに「木」そのものを演じきったのでした。
それをみて伸太郎君をからかいだしたのは当時のガキ大将(死後)。
伸太郎君に木になるように命じてくすぐったりして楽しんでいたのでした。
一種イジメともとれる行為ですが、もちろんガキ大将にはそんな意識はなく構ってやってたんだぞと開き直り気味です。
そのあたりを問いただそうと伸太郎君を探しますが伸太郎君は見当たりません。
しばらくして、ガキ大将は思い出します。
卒業式の日に伸太郎君に講堂裏で「木」をやるように命令していたことを。
「みんなが来てもオレがいいって言うまで、マジでやってるんだぞ」
そういってガキ大将はクラスメイトを呼びに行きますが、クラスメイトたちは「そんなのつまんねー」と興味も示さず帰ってしまったのです。ガキ大将も・・・。
それを聞いて不安になり伸太郎君を探しだすみんな。しかし伸太郎君は見当たりません。
まさかと思い講堂裏に向かってみるとそこには一本の巨木が生えていたのでした。そして大木の前にはみどろさんがたたずんでいます。
みどろさんはガキ大将にただ「厄いわ」と告げて去っていきます。
「ここ、こんな大きな木あったっけ?」
そういぶかしむガキ大将。ぞろぞろとそろいだすクラスメイト達は風の音にまぎれている声を聞いた。
「もう・・・い・・・い、か・・・い」
「ええ、そんなバカな!!」
驚くガキ大将は逆切れして巨木に蹴りを入れながら叫びます。
「おいふざけんな!やめろ!やめろ!」
ざわざわという葉音とともに聞こえる「よ・・・かっ・・・た・・・」の声。
そして「ひさしぶり!」といって倒れだす巨木。
これは彼なりの再会の喜びなのだろうか?
「小学校で巨木倒れる!」
「生徒34名下敷きに・・・」
「腐敗した木の根本から白骨死体発見!」
「行方不明の生徒か?」
惨劇を報じた新聞紙が吹き飛ぶと、みどろさんは「ふふふ、再会おめでとう」とつぶやくのでした。
桜の木の下には死体が埋まっているなんてよくいわれますが、今週はすごい久々にまっとうなホラーって感じでした。
でも、アオリ文句の「この木、何の木、涅槃の木」でダイナシだよ!
あと今週も絶対領域ばんざい!