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- 作者: 大西祥平,中里宣
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/08/08
- メディア: コミック
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悪人は皆殺し!善人もやっぱり殺される!
当ブログではお馴染みの勧厄懲悪の「涅槃姫みどろ」第2巻の感想です。
涅槃ホラーともいうべき1巻とはうってかわり2巻からは涅槃ギャグへとシフトチェンジ!
それもこれも、主人公のみどろさんのキメゼリフ「厄いわ」の対義語ともいうべき名ゼリフ「イケてるわ」の登場に尽きます。
1巻感想でもふれましたが、ラーメン屋で親指たてて「イケてるわ」というシーンは、いままで積み上げてたミステリアスなキャラを全てぶち壊すインパクトでした。
そう、「厄い」が陰的要素なら、「イケてる」は陽的要素。陰陽道ではこの世は相反する概念の相克によって成り立っているとされています。
キレイと汚い、甘いと辛い、生と死、戦争と平和、攻撃と防御、盾と矛、天国と地獄、悟りと煩悩、萌えと燃え、イエッサーとジェミニ、神の左手、悪魔の右手。
このように両儀は四象に変じ、四象は八卦へと転ずるわけです。(スイマセン。意味わかってません)
とにかく「厄い」と「イケてる」により、みどろさんワールドは一気に広がったといえるでしょう。
そして、2巻でわすれてはならないのが、古道具屋の「入滅堂」(おそらくライバル店舗はアンティークショップ美沙里)。みどろさんが蒐集した古今東西の霊的グッズを放出するというこのお店はまだ2回しかストーリーに関わっていないのに、濃いキャラばかり登場しみどろさんさえ圧倒してしまいます。
特に2巻に登場する世界的蒐集家の酒井梅安はいろんな意味で語り草になっている名キャラです。
ちなみに、原作者である大西祥平先生のコメントによると「この巻の途中で、みどろさんが勝手に動き出し始めちゃいました!」だそうです。
確かにこの巻からみどろさんは妙に生き生きしているように思います。
でも、みどろさんならもうワンランク上のことをやらかしてくれると私は信じています。
たとえば、大西先生の前に「深泥明日香」と名乗る女性が突然あらわれて、大西先生が、なるほど、この人はみどろさんだと信じてしまうとか・・・。
って、犬神明かーーーッッ!(本当に古いネタですみません)